2020/06/15 15:41
◇週間相場見通し:売り買い交錯か
今週のNY株式市場は、好悪材料が入り混じる中で荒っぽい値動きとなろう。米国国内のネガティブ材料としては、新型コロナウイルス感染拡大の「第2波」が懸念されはじめたことがある。経済活動を早期に再開していたテキサス、フロリダなど複数の州でウイルス感染の再拡大が見られため、11日の主要3指数は5 7%の下げ幅を記録。急落後の買い戻しで翌12日は反発したものの(ダウは1.9%高)、戻りのペースは鈍いと言わざるを得ない。
もっとも、コロナに絡む一連のマイナス材料は、いずれも目新しいものではない。先週11日のNY急反落については、「マーケット全体の過熱感が主因であり、コロナ「第2波」の懸念は、手仕舞い売りの口実にされたにすぎない」と見る向きも多い。
また、コロナ「第2波」に伴う景気のさらなる悪化に関しても、現時点では過度に警戒する必要がなさそう。FRBが「家計や企業の信用を支える」と表明したほか、ムニューシン財務長官も「追加の景気対策が必要」「第2波襲来でもロックダウンはすべきではない」と経済優先の考えを強調しているためだ。
今週予定されているイベントも総じて「マーケット・フレンドリー」になると見られ、パウエルFRB議長が議会証言で、財政や金融支援の必要性を改めて強調する見通しなうえ、各種の経済指標(6月のNY連銀景況指数や5月の小売売上高、鉱工業生産)についても、前月からの顕著な改善が期待されている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
もっとも、コロナに絡む一連のマイナス材料は、いずれも目新しいものではない。先週11日のNY急反落については、「マーケット全体の過熱感が主因であり、コロナ「第2波」の懸念は、手仕舞い売りの口実にされたにすぎない」と見る向きも多い。
また、コロナ「第2波」に伴う景気のさらなる悪化に関しても、現時点では過度に警戒する必要がなさそう。FRBが「家計や企業の信用を支える」と表明したほか、ムニューシン財務長官も「追加の景気対策が必要」「第2波襲来でもロックダウンはすべきではない」と経済優先の考えを強調しているためだ。
今週予定されているイベントも総じて「マーケット・フレンドリー」になると見られ、パウエルFRB議長が議会証言で、財政や金融支援の必要性を改めて強調する見通しなうえ、各種の経済指標(6月のNY連銀景況指数や5月の小売売上高、鉱工業生産)についても、前月からの顕著な改善が期待されている。
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