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2022/09/21 08:42

米国株大引け概況(詳報): 反落、金利上昇が逆風 無料記事

 20日のNY株式市場は、金融引き締めを巡る懸念がくすぶるなかで軟調な展開。主要指標のダウ平均が前日比313.45ドル(1.01%)安の3万706.23ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が109.97ポイント(0.95%)安の1万1425.05ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も43.96ポイント(1.13%)安の3855.93ポイントと下落している。
 金利の上昇が逆風。政策金利動向に敏感な2年債利回りが3.97%(↑0.03ポイント)と4%の大台に近づいたほか、長期金利を代表する10年債利回りが3.56%(↑0.07ポイント)に上昇した。連邦公開市場委員会(FOMC)の結果やパウエルFRB議長の会見を翌21日に控え、金融政策を巡るタカ派懸念が強まる状態。先週発表された8月の米消費者物価指数(CPI)が上振れたため、9月会合では0.75%の利上げが見込まれているほか、パウエルFRB議長のコメントが注目されている。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。ハイテク株や景気敏感株を問わず、幅広く売られた。大型ハイテク株では、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.57%高と逆行高を記録したものの、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.98%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.95%安と値を下げている。アップルに関しては、アプリ配信システム「アップストア」の値上げを発表したことが支援材料だ。
 他の個別銘柄では、自動車大手のフォード・モーター(@F/U)が12.32%安と下げが目立った。「サプライチェーン問題が続くなか、第3四半期(7〜9月)決算で10億ドルの費用が余分にかかる」との見通しを示したことが嫌気されている。同業のゼネラル・モーターズ(@GM/U)も5.63%安と連れ安した。


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