詳細
検索 (期間指定)
期間

2023/09/07 08:52

米国株大引け概況(詳報): 続落、金利上昇でハイテク売り続く 無料記事

 6日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に売りが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比198.78ドル(0.57%)安の3万4443.19ドルと続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数も148.48ポイント(1.06%)安の1万3872.47ポイントと3日続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、31.35ポイント(0.70%)安の4465.48ポイントと続落して引けている。
 堅調な米経済指標を受けて、金利上昇が逆風となる状態。この日発表された8月のISMサービス業景況感指数は54.5(市場予想:約52.5)と7月(52.7)から予想外に上昇した。米景気の底堅さを示唆したほか、「(仕入れ)価格」が58.9(↑2.1ポイント)に上昇したことでインフレへの警戒を誘発。米国債が売られ、2年債利回りが5.02%(↑0.06ポイント)、10年債利回りが4.28%(↑0.02ポイント)と上昇したことが株式相場の重荷となった。原油先物が9日続伸していることも警戒されている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落(公益、エネルギーのみ上昇)。大型ハイテク株を含む情報技術、一般消費財、コミュニケーションなどのセクターが軟調だった。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が3.58%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.06%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.39%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.78%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.98%安と値を下げている。アップルに関しては、「中国が一部の政府機関でiPhoneの使用を禁止した」との報道も嫌気された。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース