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2020/04/10 08:35

大引け概況(詳報): 続伸、FRBの支援策を好感 無料記事

 9日のNY株式市場は、新たな金融緩和策が打ち出されるなかで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比285.80ドル(1.22%)高の23719.37ドル、ナスダック総合指数が62.67ポイント(0.78%)高の8153.58ポイントと続伸して取引を終えた。
 週間の新規失業保険申請件数が660万件(市場予想:約550万件)と3週連続で高水準だったが、米連邦準備理事会(FRB)が新たな資金供給プログラムを発表したことがプラス材料視された。FRBによる社債の購入対象を低格付け債などに広げたほか、地方政府や一般企業に対する2兆3000億ドルの緊急資金供給を決定している。
 新規感染者数の増加曲線に平坦化の兆しが表れ始めたことも、引き続き追い風。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のファウチ所長が「(新型コロナウイルスの感染による)国内の死者数が6万人程度にとどまり、従来予想(10万〜20万人)を大きく下回る可能性がある」とコメントしたことも好感された。
 セクター別では、S&P500全11業種のうちエネルギーを除く10業種が軒並み上昇。なかでも金融、REIT、公益、素材などのセクターが4%超の上昇を記録した。金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が8.97%高、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が9.64%高、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が5.04%高、電力大手のデューク エナジー(@DUK/U)が5.63%高と値を上げている。金が7年半ぶりの高値をつけるなか、金鉱銘柄も買われ、ニューモント(@NEM/U)とバリック ゴールド(@GOLD/U)もそれぞれ13.42%、10.29%ずつ上昇した。
 一方、エネルギーセクターは下落。原油先物が急反落するなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ1.64%、1.94%ずつ下落した。
 なお、10日の米市場は、グッドフライデーで休場となる。


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