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2020/04/24 08:43

大引け概況(詳報): ダウ小幅続伸、ナスダックは小反落 無料記事

 23日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比39.44ドル(0.17%)高の23515.26ドルと小幅続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は0.63ポイント(0.01%)安の8494.75ポイントと小反落で取引を終えた。
 朝方に1%超の上昇でスタートしたものの、ギリアド・サイエンシズ(@GILD/U)が開発する抗ウイルス薬「レムデシビル」の臨床試験結果について「失敗だった」と報じられたことで中盤から売り圧力が強まった(会社側は「結論が出ていない」と主張)。先週末に米医療科学メディアのスタットが「シカゴの臨床試験で良い兆しがあった」と報じたことによる楽観スタンスが後退した格好だ。
 週間の新規失業保険申請件数が前週比81万件減の440万2700件(市場予想:約450万件)だったことについては、市場で見方が分かれている。過去5週間の累計で失業者が計2650万件に上る状況がネガティブ材料視される一方、前週比で低下したため「労働市場の最悪期が過ぎた可能性がある」と期待する向きもある。
 この日発表された主要企業の決算内容はまちまち。鉄道会社大手のユニオン・パシフィック(@UNP/U)や医薬品大手のイーライリリー(@LLY/U)が好決算を明らかにする一方、半導体設備大手ラムリサーチ(@LRCX/U)やFPGA半導体大手ザイリンクス(@XLNX/U)の決算は予想に届いていない数値もある。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇する一方、5業種が下落した。6月限のWTI先物価格が1バレル17ドル近くまで回復するなか、エネルギー株の上げは目立つ。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ3.13%、2.79%ずつ上昇したほか、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)とシュルンベルジェ(@SLB/U)が8.38%、7.69%ずつ買われた。
 前日に値を上げたIT・ネット銘柄の一角は安い。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.21%安、半導体大手のインテル(@INTC/U)が1.76%安、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が2.32%安と売られた。


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