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2023/01/06 08:47

米国株大引け概況(詳報):反落、利上げの長期化を懸念 無料記事

 5日のNY株式市場は、米利上げの長期化懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって反落し、それぞれ前日比339.69ドル(1.02%)安の3万2930.08ドル、153.52ポイント(1.47%)安の1万305.24ポイントで取引を終えた。
 堅調な米雇用関連データが逆風。昨年12月のADP全米雇用報告で、非農業部門の就業者数が前月比23万5000人増と市場予想(約15万人)を大きく上回った。また、週間の米新規失業保険申請件数は市場予想を下回り、昨年9月以来の低水準を記録している。米労働市場の底堅さが示されたことにより、米利上げが長期化するとの見方が強まった格好だ。米金利の上昇も重荷。米長期金利は一時3.78%と、前日終値(3.69%)から上昇した。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうちエネルギーを除く10業種が下落。なかでも、情報技術セクターの下げが目立つ。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.28%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.96%安、クラウド顧客管理大手のセールスフォース(@CRM/U)が2.33%安、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が1.06%安と売られた。
 素材セクターも安い。塗料・コーティングメーカーのシャーウィン・ウィリアムズ(@SHW/U)が6.73%安と急落したのをはじめ、衛生・清掃業務用品のエコラボ(@ECL/U)が3.29%安、建材大手のバルカン・マテリアルズ(@VMC/U) が2.29%安、特殊化学品大手のアルベマール(@ALB/U)が2.22%安と値を下げている。
 他の個別動向では、家庭用品のベッドバス&ビヨンド(@BBBY/U)が29.88%安と暴落。経営難に直面するなか、破産申請を含む戦略的選択肢を模索していると明らかにしたことが嫌気された。


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