先週末3月31日のNY株式市場は、インフレ指標の減速を追い風に買いが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比415.12ドル（1.26％）高の3万3274.15ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が208.44ポイント（1.74％）高の1万2221.91ポイントとそろって3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も3日続伸し、58.48ポイント（1.44％）高の4109.31ポイントで引けている。第1四半期の上昇幅は、S&P500指数とナスダック総合指数がそれぞれ約7％、約17％に上ったが（ナスダックの上げ幅は2020年以降で最大）、ダウ平均が0.38％にとどまった。
　朝方発表された2月のPCE物価指数は前年同月比で5.0％上昇し（市場予想：↑約5.1％）、前月（↑5.3％）から減速したことが支援材料。米連邦準備理事会(FRB)が重視するコア指数も同4.6％上昇し（市場予想：↑約4.7％）、前月（↑4.7％）から緩やかに鈍化している。また、ミシガン大学が発表した3月の消費者信頼感調査（確報値）で、1年先の期待インフレ率が3.6％と速報値（3.8％）から下方修正したことも好感された。物価指標の下振れで債券にも買いが入り、2年債利回りが4.03％（↓0.09ポイント）、10年債利回りが3.47％（↓0.08ポイント）に低下している。
　セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも大型ハイテク株を含む一般消費財、コミュニケーション、情報技術などの上げが目立った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が6.24％高、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が3.42％高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.81％高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.97％高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.56％高と値を上げている。


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