今週のNY株式市場は、好悪材料が入り混じる中で揉み合う展開になりそうだ。
　
　3月の雇用統計が予想よりやや強めだったことで（雇用者数が堅調なペースで増加する中で失業率が低下）、景気後退に対する過度な警戒感が薄らいだことはプラスだが、これにより5月の利上げ観測が高まった点には注意を要する。クリーブランド連銀メスタ 総裁やセントルイス連銀ブラード総裁が「金利はもう少し引き上げる必要がある」とコメントしていただけに、今週開示されるFOMC議事録の内容が注目されよう。
　
　また今週は、重要経済指標（3月のCPIやPPI、小売売上高、鉱工業生産など）が相次いで発表されるため、全体として様子見気分が強まろう。
　


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