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2020/04/13 10:15

週間相場見通し:神経質な値動きか 無料記事

 今週のNY株式市場は、◎欧米で「新型コロナ感染者数の増加ペースが減速する」と期待されていること、◎米国で大規模な経済支援策が打ち出されたこと、◎原油市況に底打ち感が出ていること――などを受けて、先週後半の良い流れを引き継ぐ可能性があるものの、世界経済の先行き不安が根強いため、戻り待ちの売りが優勢になる場面も見られよう。
 いずれにせよ、目先の上値は限定的と思われる。米国で新規感染者や死亡者の増加ペースにピークアウト感が浮上しているとはいえ、すでに相場はこうした「良い兆候」を織り込んで反発しているためだ。また、イタリアやインドがロックダウン期間の延長を決定したことや、日本で感染爆発の懸念がくすぶっていることなども不安要因となる。
 企業の業績動向にも注意を要する。今週から発表が本格化する主要企業の第1四半期(1−3月期)決算について、少なからず下振れの懸念があるためだ。S&P500指数構成銘柄の予想利益(先週末時点の平均)は、第1四半期が前年同期比8.1%減、第2四半期が同19.4%減というものだが、「足元の景気の悪化ペースに比べてアナリストの業績見通しの下方修正が十分進んでいないのでは」と警戒する向きも多い。決算発表が進むにつれ、改めて業績不安が高まる可能性もあろう。


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