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2022/10/31 09:03

米国株週間相場見通し:神経質な値動きか 無料記事

 今週のNY株式市場は、金融政策や企業業績の動向をにらみながら揉み合う展開か。
 金融政策については、やや警戒感が薄らいだものの(足元の景気鈍化により、米国の利上げピークアウト時期が前倒しされるとの期待感が浮上。12月の利上げ幅が縮小されるとの見方も出ている)、11月1-2日に連邦公開市場準備理事会(FOMC)を通過しても、なお賃金の上昇率が高いことから、一気に利上げペースが鈍化するとも考えにくい。10月のISMや雇用統計の発表を控える今週は、引き続き警戒ムードが持続しそうだ。
 もう一つの気がかり材料である7-9月期の企業業績は二極化。従来型産業のコカ・コーラやゼネラル・モーターズ、UPSなどの決算・ガイダンスが総じて良好な半面、ハイテク主力のGAFAMでは、アップルを除くメタやマイクロソフト、アルファベットなどは期待外れの内容だった。今週予定されるハイテク大手のAMDやクアルコムについても、厳しい結果になるとの見方が出ている。
 テクニカル的には、ダウが急ピッチで戻している点に注意を要する。28日の14日RSIは71.3に上昇し、買われ過ぎを示す70.0を上回った。ダウのRSIがこの水準まで回復した場合は、手仕舞い売りで反落に転じるケースが多く見られた。


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