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2023/10/26 08:46

米国株大引け概況(詳報): 反落、ナスダックは2.4%安と急落 無料記事

 25日のNY株式市場は、大型ハイテク株を中心に売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比105.45ドル(0.32%)安の3万3035.93ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が318.66ポイント(2.43%)安の1万2821.22ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、60.91ポイント(1.43%)安の4186.77ポイントと反落。前日に回復した200日移動平均線(4238ポイント)を改めて下回った。
 ハイテク大手の決算内容がまちまちとなり、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U) が9.60%安と急落したことで投資家心理が悪化。まだ多くの企業が決算発表を待つ状態だが、幅広い大型ハイテク株の売りにつながった。9月の新築住宅販売件数が大きく上振れるなど米経済指標が景気の底堅さを示し、金融引き締めが長期化するとの見方がくすぶるなか、いったん下がった10年債利回りが4.95%(↑0.13ポイント)に急上昇したことも相場の重しとなっている。前日に節目の「20」を下回ったVIX指数(恐怖指数)も20.19(↑1.22ポイント)に上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落(公益、生活必需品のみ上昇)。なかでも大型ハイテク株を含むコミュニケーション(↓6%弱)、一般消費財(↓2%超)などのセクターの下げが目立つ。前述したアルファベットのほか、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が4.17%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が5.58%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.89%安と売り込まれている。半導体関連も安い。アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が3.49%安と売られたほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.32%安、インテル(@INTC/U)が5.09%安、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が5.52%安と値を下げた(SOX指数は4.13%安)。
 一方、好決算銘柄の一角は上昇。クラウド事業「Azure」の好調を示したIT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.07%高と買われたほか、防衛関連大手のゼネラル・ダイナミックス(@GD/U)が4.03%高、産廃処理大手のウエイスト・マネジメント(@WM/U)が6.10%高と値を上げている。


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