詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/12/28 08:43

米国株大引け概況(詳報): ダウ小幅続伸、ナスダックは反落 無料記事

 クリスマス連休明け27日のNY株式市場は、バリュー株が底堅い一方、グロース株が安いというまちまちの展開。主要指標のダウ平均が前営業日比37.63ドル(0.11%)高の3万3241.56ドルと小幅続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が144.63ポイント(1.38%)安の1万353.23ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も反落し、15.57ポイント(0.40%)安の3829.25ポイントで引けている。
 中国の経済再開期待が強まるなか、景気敏感セクターなどが強含む一方、金利の上昇でグロース株の下落が目立った。中国政府は26日、「新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、海外からの入国者に義務付けていたホテルでの強制隔離を1月8日から撤廃する」と発表している。米国債は売られ、2年債利回りが4.37%(↑0.05ポイント)、10年債利回りが3.84%(↑0.09ポイント)に上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落(5業種が上昇)。なかでも大型ハイテク株が含まれる一般消費財、コミュニケーション、情報技術の3セクターで下げが大きい。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が11.41%安と急落したほか、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.59%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.06%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が7.13%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.39%安と売られている。
 一方、エネルギーや資本財など景気敏感セクター、公益や生活必需品などディフェンシブセクターは底堅い動き。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ1.39%、1.26%ずつ上昇した。
 このほか、中国関連銘柄が高い。前述した通り中国の経済再開が期待されるなか、カジノ大手のウィンリゾーツ(@WYNN/U)とラスベガス・サンズ(@LVS/U)が4.47%、4.17%ずつ上昇したほか、化粧品大手のエスティ・ローダー(@EL/U)が3.02%値を上げた。中国ADRのアリババ・グループ(@BABA/U)やJDドット・コム(@JD/U)もそれぞれ4.92%高、4.18%高で引けている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース