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2022/11/11 08:40

米国株大引け概況(詳報):急反発、米CPIの鈍化が追い風 無料記事

 10日のNY株式市場は、米CPIの鈍化を好感して幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって急反発し、それぞれ前日比1201.43ドル(3.70%)高の3万3715.37ドル、760.98ポイント(7.35%)高の1万1114.15ポイントで取引を終えた。
 10月のCPIは前年同月比7.7%上昇と市場予想(約7.9%)を下回ったほか、今年1月以来の低い伸びとなった。また、エネルギー・食品を除くコア指数も同6.3%上昇と伸びが9月(6.6%)から減速し、市場予想(約6.5%)を下回っている。
 この結果を受け、高インフレがピークアウトしたとの見方が強まった。米連邦準備理事会(FRB)が利上げペースを緩めるとの期待が広がるなか、株式が大きく買われた格好だ。
 米長期金利の低下も支援材料。前日まで4%台だったが、この日は3.81%まで低下している。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて上昇。なかでも、大型ハイテク株を中心に情報技術セクターの上げが目立つ。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が14.33%と急騰したのをはじめ、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が10.40%高、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が8.90%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が8.23%高と急伸した。
 一般消費財セクターも高い。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が12.18%高、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が8.70%高、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が8.02%高、電気自動車(EV)メーカーのテスラ(@TSLA/U)が7.39%高と値を上げている。
 他の個別動向では、新興EVメーカーのリビアン・オートモーティブ(@RIVN/U)が17.42%高。2022年12月期通期の調整後EBITDAと生産台数のガイダンスに関し、従来見通しを継続したことが好感されている。サプライチェーン問題で生産体制が圧迫されているなかで、ガイダンスを維持したことが評価されているようだ。


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