詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/12/01 08:40

米国株大引け概況(詳報):急伸、FRB議長発言を好感 無料記事

 30日のNY株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の発言を受けて買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比737.24ドル(2.18%)高の3万4589.77ドルと続伸、ナスダック総合指数は484.22ポイント(4.41%)高の1万1468.00ポイントと4日ぶりに反発して取引を終えた。
 パウエル議長はこの日の講演で、「利上げペースを緩和する時期が早ければ12月の会合になる」と述べた。また講演後の質疑応答で、「私とFRBの同僚たちは過度な引き締めを望んでいない」と説明した。
 利上げ減速への期待から米長期金利が一時、3.6%台前半に低下したことも追い風だ。
 市場の想定以上に積極的な利上げ姿勢への警戒感が後退するなか、幅広い銘柄が買われている。セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて上昇。なかでも、情報技術セクターの上げが目立つ。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が8.21%高と急伸したのをはじめ、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が6.16%高、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が4.26%高、ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が2.98%高と買われた。
 コミュニケーションサービス・セクターも高い。ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が8.74%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が7.89%高、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOG/U)が6.09%高、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が3.36%高と値を上げている。
 一方、セキュリティソフトベンダーのクラウドストライク・ホールディングス(@CRWD/U)は14.75%安と急落。前日引け後に発表された2023年度第4四半期ガイダンスに関し、売上高が市場予想に届かなかったことなどが逆風だ。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース