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2022/11/14 09:28

米国株大引け概況(詳報):続伸、利上げペース減速観測で 無料記事

 先週末11日のNY株式市場は、米利上げペースの減速期待が続くなかで買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって続伸し、前日比32.49ドル(0.10%)高の万3747.86ドル、209.18ポイント(1.88%)高の1万1323.33ポイントで取引を終えた。
 前日発表の10月米消費者物価指数(CPI)上昇率が市場予想を下回ったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)による利上げペースの減速に対する期待で買われている。
 また、中国当局が同日、新型コロナウイルスの感染対策に関して隔離期間の短縮を発表したことも支援材料だ。中国経済の先行きに対する不安がやや和らいでいる。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち6業種が上昇。なかでも、原油高を追い風にエネルギーセクターが高い。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が3.37%、2.85%ずつ買われたほか、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が3.48%高、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が3.37%高と値を上げた。
 コミュニケーションサービス・セクターも高い。ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が5.51%高、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が5.03%高、メディアグループ大手のコムキャスト(@CMCSA/U)が3.81%高、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOG/U)が2.63%高と上昇している。
 他の個別動向では、ドラッグストアチェーン大手のウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)が7.20%高と急伸。ドイツ銀行が同社の先行きに強気な見解を示し、投資判断と目標株価を引き上げたことが刺激材料だ(投資判断は「バイ」、目標株価は50ドル)。


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