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2020/09/09 09:53

大引け概況(詳報): 3日続落、大型IT銘柄が安い 無料記事

 3連休明け8日のNY株式市場は、大型IT銘柄の主導で売りが継続する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比632.42ドル(2.25%)安の27500.89ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が465.44ポイント(4.11%)安の10847.69ポイントとそろって3日続落で取引を終えた。先週末4日と異なり、押し目買いの動きも限られている。
 これまで上げを主導してきたIT機器大手のアップル(@AAPL/U)、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)がそれぞれ6.73%、21.06%ずつ急落。投資家心理の悪化につながった。このほか、(議会上院で過半数を握る)共和党が提案する3000億ドル規模の追加景気対策法案を民主党が拒否していること、トランプ大統領が米企業の対中アウトソーシングに対するディスインセンティブを提案していること、「中国半導体大手のSMICがエンティティリスト(ブラックリスト)に追加される恐れがある」と報じられていること――などもマイナス材料に挙げられている。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。なかでもハイテク・グロース株の下げが目立つ。前述したアップル、テスラのほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.62%安、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が6.06%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が5.41%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.39%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が4.09%安と値を下げた。
 SMICのブラックリスト入り懸念が浮上するなか、取引先の半導体設備大手も急落。ラムリサーチ(@LRCX/U)とアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)がそれぞれ9.13%、8.74%ずつ売られた。
 一方、他の個別動向では、自動車大手のゼネラル・モーターズ(@GM/U)が逆行高。6月に米上場した電動トラックのニコラ(@NKLA/U)との戦略提携を発表し、7.93%値上がりしている(ニコラは40.79%高)。


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