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2020/06/03 08:49

大引け概況(詳報):ダウ続伸、ナスダックも上昇 無料記事

 2日のNY株式市場は、米経済活動再開への期待が続く中で買われる展開。主要指標のダウ平均は上昇し、前日比267.63ドル(1.05%)高の2万5742.65ドルと続伸して引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も買われ、56.33ポイント(0.59%)高の9608.38ポイントと3日続伸している。
 経済活動の再開が米国各地で続くなか、前日に5月の米製造業景況感指数が4月比で上昇したことで「米景気は底入れした」との見方が広がっている。クレジットカード大手のビザ(@V/U)が5月の米国内カード決済額について、「前年同月比のマイナス幅が4月から大幅に改善した」と発表したことも好材料だ。
 こうした流れを受け、幅広い銘柄が買われた。ダウ平均構成銘柄では、素材化学大手のダウ(@DOW/U)が5.15%上昇したのをはじめ、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が2.40%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.34%高、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が2.19%高と値を上げた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて上昇。なかでも、原油高でエネルギーの上げが目立つ。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が2.23%、2.05%ずつ上昇したほか、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が5.79%高、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が2.33%高、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が1.92%高と買われている。
 一方、宝飾品ブランド大手のティファニー(@TIF/U)は8.93%安と急落。仏高級ブランドLVMHへの身売り計画について、「新型コロナの感染拡大などに伴う米経済の悪化懸念から、実現するかどうか不透明な状況になった」と報じられたことが逆風だ。


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