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2022/12/23 08:29

米国株大引け概況(詳報): 反落、ハイテク株が安い 無料記事

 22日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比348.99ドル(1.05%)安の3万3027.49ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が233.25ポイント(2.18%)安の1万476.12ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も下落し、56.05ポイント(1.45%)安の3822.39ポイントで引けている。
 引き続き、景気減速で金融引き締めが終わりに近づいているという楽観的な見方と金融当局の利上げ長期化や景気後退を懸念する悲観的な見方の間で揺れ動く展開。この日発表された経済指標は、第3四半期GDP成長率(確定値)が上方修正されたほか、新規失業保険申請件数が市場予想を下回る増加にとどまり、景気の底堅さを示唆し、利上げ長期化を後押しした。
 その半面、主要企業の決算内容は低調。前日にナイキ(@NKE/U)やフェデックス(@FDX/U)の決算が好感されたが、この日はメモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)、中古車販売チェーン大手のカーマックス(@KMX/U)が期待外れの決算を発表している。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。なかでも大型ハイテク株が含まれる一般消費財、情報技術などの下落率が2%超と目立った。個別では、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が8.88%安と急落したほか、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.43%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.38%安と売られている。テスラに関しては、一部モデルの値下げが報じられ、需要鈍化懸念が強まった。
 また、前述したマイクロンが3.44%安と下落し、他の半導体関連銘柄も連れ安。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が7.04%安、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が5.64%安、半導体装置大手のラムリサーチ(@LRCX/U)が8.65%安と急落した(SOX指数は4.20%安)。


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