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2020/02/25 08:43

大引け概況(詳報): 大幅続落、新型肺炎の拡大でリスクオフ 無料記事

 週明け24日のNY株式市場は、世界景気の減速懸念で急落する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比1031.61ドル(3.56%)安の27960.80ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が355.31ポイント(3.71%)安の9221.28ポイントとそろって大幅続落で取引を終えた。
 韓国、イタリア、イランなど、中国本土以外で新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、パンデミック(世界的な流行)による世界景気の落ち込みが警戒された。投資資金が債券や金など安全資産に逃避し、市場の不安心理を表すVIX指数が節目の20近辺まで上昇している。
 リスクオフが進み、全セクターが軒並み急落。なかでも、これまで相場をけん引してきたネット・IT関連が安い。IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が4.75%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.14%安、検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が4.29%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が4.31%安、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が4.50%安と値下がりした。半導体関連も下げが目立ち、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が7.07%安、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が7.81%安、半導体設備大手のラムリサーチ(@LRCX/U)が5.16%安と急落している。
 ヘルスケアセクターも安い。医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が7.84%安、総合ヘルスケア大手のCVSヘルス(@CVS/U)が5.02%安、医療サービス大手のHCAヘルスケア(@HCA/U)が5.39%安で引けた。同セクターについては、「国民皆保険」を主張するサンダース上院議員がネバダ州民主党員集会で圧勝したこともマイナス材料視されている。
 このほか、新型肺炎が逆風になる銘柄も下落。クルーズ船運営大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が9.43%安、ロイヤル・カリビアン・クルーズ(@RCL/U)が8.95%安、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が8.52%安、ライブ・エンターテイメント大手のライブ・ネーション・エンターテインメント(@LYV/U)が7.99%安、オンライン旅行サイト大手のブッキング・ホールディングス(@BKNG/U)が7.06%安と急落した。


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