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2020/12/14 08:40

大引け概況(詳報): ダウ小反発、ナスダックは小反落 無料記事

 先週末11日のNY株式市場は、好悪材料が入り混じるなかでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比47.11ドル(0.16%)高の30046.37ドルと小反発する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は27.94ポイント(0.23%)安の12377.87ポイントと小反落して取引を終えた。
 このところ上昇基調が続く一方、大型IPOが相次いだこと(資金需給にとってマイナス)、景気対策法案の協議が難航していること、NY市がコロナ禍で再び店内飲食を禁止したこと――などが相場の重しだ(朝方は主要3指数が軒並み下落)。半面、上院が18日までのつなぎ予算案を可決し、政府閉鎖を回避したことはプラス材料。中盤から押し目買いが入り、ダウは引けにかけてプラス圏に転じた(ナスダックは下げ幅を縮小)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落(4業種は上昇)。なかでもエネルギーや素材、金融など景気循環株・バリュー株の下げが目立つ。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が0.96%安、コノコフィリップス(@COP/U)が1.18%安と下落した。
 コロナ禍で打撃を受けた銘柄(ワクチン普及が追い風になる銘柄)の下げもきつい。旅行予約サイト大手のエクスペディア・グループ(@EXPE/U)が5.71%安、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が5.30%安、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が5.23%安、クルーズ大手のロイヤル・カリビアン・グループ(@RCL/U)が5.18%安と値を下げた。
 他の個別銘柄ではダウ構成銘柄のエンターテインメント大手、ウォルト・ディズニー(@DIS/U)が13.60%高と急騰し、過去最高値を更新。ネット動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」に関し、強気のガイダンスを示したことが好感された。


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