今週のNY株式市場は、利上げのピークアウト観測と景気の底堅さが好感される中で強含む流れか。
　注目の米連邦公開市場委員会（FOMC）では、政策金利が予想通り据え置かれたうえ、年末までに0.25％の利上げを2回実施するというシナリオが示された（ひとまず利上げのピークアウトを示唆する内容）。これを受けて、「7月の利上げが不可避にせよ、9月については追加利上げが実施されない」とする見方が強まった格好だ。
　また経済指標の好転により、景気後退（リセッション）懸念が薄らぎつつある点もプラス。5月の小売売上高が予想外の増加を示したほか、6月のＮＹ連銀景況指数も前月から38ポイントも上昇するという好結果だった。
　ただ、マーケット全体で過熱感が意識され始めている点には注意を要する。SP500指数やナスダック総合指数の14日RSIは、買われ過ぎの目安となる70を上回る状態。過去の経験則によれば、いったん手仕舞い売りが出てもおかしくない水準といえる。


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