28日のNY株式市場は、大型ハイテク株を中心に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比212.03ドル（0.63％）高の3万3926.74ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が219.89ポイント（1.65％）高の1万3555.67ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、49.59ポイント（1.15％）高の4378.41ポイントと反発している。小型株を代表するラッセル2000指数は、26.67ポイント（1.46％）高の1849.93ポイントと続伸した。
　総じて堅調な米経済指標が追い風。この日発表された5月の耐久財受注が予想外に伸びたほか、5月の新築住宅販売件数が予想外の大幅増、6月の消費者信頼感指数の上振れを受け、米経済のハードランディング懸念が一段と後退した。米国債が売られ、2年債利回りや10年債利回りがやや上昇したものの、押し目買いの動きが強まった。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が上昇（ヘルスケアのみ下落）。なかでも大型ハイテク株が含まれる一般消費財（↑約2％）、情報技術（↑約2％）、コミュニケーション（↑約1％）などの上げが目立った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.80％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.82％高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.08％高と上昇している。半導体関連も買われ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.06％高、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が4.48％高、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が4.83％高と値を上げた（SOX指数は3.60％高）。
　素材や資本財など景気敏感セクターも高い。鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.90％高、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が3.48％高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.87％高と買われた。


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