27日のNY株式市場は、大型ハイテク株を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比524.29ドル（1.57％）高の3万3826.16ドルと反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が287.89ポイント（2.43％）高の1万2142.24ポイントと大幅続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、79.36ポイント（1.96％）高の4135.35ポイントと反発している。
　景気不安がやや後退したことが追い風。前日まで売り込まれていた地銀大手ファースト・リパブリック・バンク(@FRC/U)の下げが一服したほか、主要景気指標も「リセッション」とはいえない水準。第1四半期（1〜3月）の実質GDP成長率（速報値）が前期比1.1％増と市場予想（約1.9％増）を大幅に下回ったとはいえ、新規失業保険申請件数が23万件（市場予想：約24万8000件）に低下し、労働市場の底堅さを示した。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)や統合テクノロジー大手のハネウェル・インターナショナル(@HON/U)など、一部の主要企業が好決算を発表したことも投資マインドを支えている。米景気の底堅さが確認されたことで、米国債は売られ、2年債利回りが4.07％（↑0.12ポイント）、10年債利回りが3.52％（↑0.07ポイント）に上昇した。
　セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション（↑5％超）、一般消費財（↑3％弱）、情報技術（↑2％超）の3セクターで上げが目立った。前述したメタ・プラットフォームズ(@META/U)が13.93％高と急伸したほか、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.74％高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.61％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.19％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.20％高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.84％高と軒並み値を上げている。


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