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2020/12/11 08:45

大引け概況(詳報):ダウ続落、ナスダックは高い 無料記事

 10日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比69.55ドル(0.23%)安の2万9999.26ドルと続落する一方、ナスダック総合指数は66.86ポイント(0.54%)高の1万2405.81ポイントと反発して取引を終えた。
 米追加経済対策の協議難航や、新規失業保険の申請者増加がマイナス材料。CNBCは同日、「共和党の上院幹部が超党派議員の提案による9080億ドルの経済対策を支持していない」と伝えた。また、週間の新規失業保険申請件数は85万3000件に上り、前週から増加するとともに市場予想(約72万5000件)より多かった。
 ダウ平均の構成銘柄が幅広く売られている。ベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が1.54%下落したのをはじめ、アイビーエム(@IBM/U)が1.44%安、ユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U) が1.38%安、スリーエム(@MMM/U)が1.02%安と値を下げた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち8業種が下落。中でも景気動向に敏感な資本財が安い。鉄道大手のCSX(@CSX/U)とユニオン・パシフィック(@UNP/U)が1.89%、1.63%ずつ下落したほか、軍用機メーカーのロッキード・マーチン(@LMT/U)とノースロップ・グラマン(@NOC/U)が1.65%、1.75%ずつ売られている。
 一方、前日売り込まれた情報技術は大型株の一角が上昇。アップル(@APPL/U)が1.20%高、セールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が1.08%高 ペイパル・ホールディングス(@PYPL/U)が2.15%高、サービスナウ(@NOW/U)が1.90%高と買われた。
 他の個別動向では、コーヒーチェーン大手のスターバックス(@SBUX/U)が4.97%高と急反発。前日引け後に開催された投資家向け会議で、長期的に増収増益が続くなど強気のガイダンスを示したことが好感されている。


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