今週のNY株式市場は、利上げ加速の懸念や金融システムの不安などがくすぶるなかで弱含む流れが予想される。
　注目の金融政策動向に関しては、パウエル議長が先週、利上げペース加速の可能性に言及したことが重し。今週は14日に2月の消費者物価指数（CPI）、15日に同月の生産者物価指数（PPI）と小売売上高が発表されるため、内容次第では警戒感が一段と高まる恐れがある。また、金融システム不安が浮上しはじめた点にも注意を要する。中でも、米シリコンバレー銀行（SVB）が経営破綻したことは気がかりだ。
ただSVBの破綻を巡っては、米当局の措置により他の金融機関へのマイナス影響が限定的にとどまるとの見方が出始めているほか、これにより金融政策スタンス全体がハト派に傾くとの論調もみられる。実際、こうした楽観論が浮上する中、週明け13日はダウ平均の先物価格が1％超のプラスで推移している（日本時間9：45現在）。


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