14日のNY株式市場は、主要インフレ指標の発表を控えるなかで総じて強含む展開。主要指標のダウ平均は前日比126.60ドル（0.32％）高の3万9558.11ポイントと反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が122.94ポイント（0.75％）高の1万6511.18ポイントと続伸して取引を終えた（ナスダックは最高値を更新）。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も上昇し、25.26ポイント（0.48％）高の5246.68ポイントで終了。終値ベースの過去最高値（5254.35ポイント）に近づいた。
　朝方発表された4月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.5％上昇し、市場予想（約0.3％上昇）を上回った。年内の利下げ期待に水を差された形だが、3月分が「0.2％上昇」→「0.1％下落」に下方修正されたことでネガティブな反応は抑制されている。当初売られた米国債は買い戻され、長期金利を代表する10年債利回りが4.44％（↓0.05ポイント）に低下した。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇（上昇幅は全て1％未満）。大型ハイテク株を含む情報技術、コミュニケーション、一般消費財などが幅広く強含んだ。開発者会議「Google I/O」を開いているネット検索大手アルファベット(@GOOGL/U)が0.60％高と買われたほか、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が0.82％高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.69％高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.62％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.29％高と値を上げている。半導体関連にも買いが入り、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.06％高、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が3.18％高と上昇した（SOX指数は1.68％高）。
　他の個別動向では、前日に続いて「ミーム株」の上げが目立つ。ゲーム販売業者のゲームストップ(@GME/U)が60.10％高の48.75ドル、映画館チェーンのAMCエンターテインメント(@AMC/U)が31.98％高の6.85ドルと急騰した。


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