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2024/10/28 09:58

米国株週間相場見通し:神経質な値動きか 無料記事

 今週のNY株式市場は、金利の高止まり傾向や大統領選の不透明感などが重しとなる中で上値の重い展開になりそうだ。
 金利が低下しない背景には、景気指標が強すぎることがある。先週は10月のフィラデルフィア連銀非製造業活動指数やリッチモンド連銀製造業指数、S&P製造業PMIなどが軒並み上振れたほか、前週の週間失業保険新規申請件数も2週連続で減少(改善)した。こうした中、米10年債利回りは4.26%まで上昇。11月FOMCで0.25%の追加利下げが実施されるというのが現時点の市場コンセンサスだが、少数ながら利下げ見送りの観測も浮上するほどだ。
 11月5日に迫る大統領選も金利の上昇圧力を強めている。積極財政・減税を唱えるトランプ候補の優勢が伝えられているためで、同氏が勝利すればインフレが進むとの警戒感が出ている。今週は10月の雇用統計の発表もあり、強い内容ならば金利上昇に弾みがつくことになるため、目先の市場では様子見ムードが支配的になろう。
 一方で、良好な企業業績は相場を下支えする要因。主要企業の7〜9月決算は利益の上振れが目立つため、今週発表される大手IT各社(マイクロソフトやアルファベット、アマゾンなど)の業績にも期待感が強まりつつある状態だ。


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