5日のNY株式市場は、大型ハイテク株を中心に売りが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比404.64ドル（1.04％）安の3万8585.19ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が267.92ポイント（1.65％）安の1万5939.59ポイントとそろって続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、52.30ポイント（1.02％）安の5078.65ポイントと続落で引けている。
　生成AIブームで昨年11月から4カ月連続で上昇してきただけに、今週は高値警戒感からの利益確定売りに押されている状態。主要経済指標の発表（8日の2月雇用統計）、パウエルFRB議長の議会証言（6日、7日）を控え、ポジションを調整する動きが増えた。中国販売の減速でIT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.84％安と売られたほか、他のビッグテック銘柄や半導体銘柄が売られている。この日発表された2月のISM非製造業景況指数は52.6と前月比0.8ポイント低下し、市場予想（約53）を下回った。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。なかでも大型ハイテク株を含む情報技術、一般消費財の下げが大きい。前述したアップルのほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.96％安、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が4.24％安、顧客管理(CRM)ソフト大手のセールスフォース(@CRM/U)が5.05％安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.95％安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.93％安と値を下げている。
　一方、エネルギーや生活必需品、金融の3セクターは逆行高。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.23％高、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が0.78％高、金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が1.00％高と強含んだ。


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