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2023/11/15 08:39

米国株大引け概況(詳報): 急伸、10月CPIの下振れが支援材料 無料記事

 14日のNY株式市場は、インフレの減速傾向を受けて金融引き締めの終了観測が強まるなか、幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比489.83ドル(1.43%)高の3万4827.70ドルと続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が326.64ポイント(2.37%)高の1万4094.38ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、84.15ポイント(1.91%)高の4495.70ポイントと反発している。また、小型株を代表するラッセル2000指数は、92.82ポイント(5.44%)高の1798.32ポイントと急伸した。
 朝方発表された10月の消費者物価指数(CPI)が下振れたことを受け、金利が急低下したことが相場の追い風。10月に一時5%を突破していた10年債利回りはこの日、4.5%割れの水準まで下がった。「利上げサイクルは終了した」という市場の楽観的な見方が裏付けられる結果となり、CMEの「FedWatchツール」でも12月の政策会合で政策金利が据え置かれる可能性が100%近くまで上昇している(来年6月に利下げされる可能性は50%超え)。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。公益(↑4%弱)や一般消費財(↑3%超)のほか、景気動向に敏感な素材(↑3%弱)、資本財(↑約2%)などの上げが目立つ。金利高で売り込まれていた銘柄群が特に買われ、太陽光発電関連のエンフェーズ・エナジー(@ENPH/U)が16.35%高、住宅建設大手のパルト・グループ(@PHM/U)が7.08%高、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が5.60%高と値を上げた。地銀銘柄も上昇し、キーコープ(@KEY/U)が9.86%高、コメリカ(@CMA/U)が7.81%高で終了。消費関連も値上がり、アパレル大手のVFコーポレーション(@VFC/U)が10.04%高、ファッションブランド大手のタペストリー(@TPR/U)が7.02%高で引けている。


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