詳細
検索 (期間指定)
期間

2024/05/02 09:02

米国株大引け概況(詳報): まちまち、FOMC後に乱高下 無料記事

 1日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比87.37ドル(0.23%)高の3万7903.29ドルと反発する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が52.34ポイント(0.33%)安の1万5605.48ポイントと続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、17.30ポイント(0.34%)安の5018.39ポイントと続落で引けている。
 序盤に比較的狭いレンジで取引された後、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表以降は値上がりしてから値下がりするほぼ「行って来い」の値動きとなった(場中では一時的にダウが1.41%高、ナスダックが1.71%高、S&P500が1.20%高まで上昇)。FOMCでは予想通り政策金利が据え置かれたが、パウエルFRB議長が次の行動について「利上げ」になる可能性をほぼ否定したこと、量的引き締めのペースを6月から減速させると発表したことが市場にポジティブに受け止められている。FOMC後に米株式と米国債はともに上昇したが、引けにかけて債券が戻り売りに押されるなかで米株式も売りに押された。2年債利回りと10年債利回りは結局、それぞれ4.96%(↓0.08ポイント)、4.63%(↓0.05ポイント)に低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落。エネルギーや情報技術、生活必需品などのセクターが売られた。直近決算で売上高が下振れたサーバー・ストレージ大手スーパー・マイクロ・コンピューター(@SMCI/U)が14.03%安と急落したことで、AI関連銘柄が連れ安。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.89%安、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が4.42%安、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が8.91%安と売り込まれた(SOX指数は3.54%安)。決算発表銘柄への反応も悪く、ドラッグストア大手のCVSヘルス(@CVS/U)が16.84%安、コーヒーチェーン大手のスターバックス(@SBUX/U)が15.88%安、高性能半導体大手のスカイワークス・ソリューションズ(@SWKS/U)が15.28%安と急落している。
 一方、公益やコミュニケーション、素材など5セクターは上昇。アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)やメタ・プラットフォームズ(@META/U)など一部の大型ハイテク株が買われたほか、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が2.45%上昇した。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース