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2024/04/17 08:29

米国株大引け概況(詳報): 小動き、ダウは7日ぶり反発 無料記事

 16日のNY株式市場は、前日終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比63.86ドル(0.17%)高の3万7798.97ドルと7営業日ぶりに小反発する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は19.77ポイント(0.12%)安の1万5865.25ポイントと小幅に3日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、10.41ポイント(0.21%)安の5051.41ポイントと小幅に3日続落で引けている。
 利下げ期待の後退が続く状況。パウエルFRB議長はこの日のパネル討論会で「インフレが引き続き鈍化傾向にあるものの、十分な速さで進んでおらず、現状の政策は維持されるべき」との見解を示した。このところの市場の動きを裏付ける内容で、金利の上昇基調は継続。金融政策動向に敏感な2年債利回りが4.99%(↑0.07ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが4.67%(↑0.07ポイント)に上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。公益やエネルギー、素材、金融などのセクターが幅広く売られた。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.67%安、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が0.83%安、リチウム大手のアルベマール(@ALB/U)が5.30%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.71%安と値を下げている。
 決算発表銘柄の値動きはまちまち。決算が上振れた金融大手のモルガン・スタンレー(@MS/U)が2.47%高と買われる一方、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)は3.53%安と売り込まれた。同様にヘルスケア銘柄でも、医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)が5.22%高と急伸する半面、医薬品・医療機器大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が2.13%安と値を下げている。
 一方、情報技術、生活必需品、ヘルスケアの3セクターは逆行高。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.92%安と値を下げたものの、半導体関連銘柄を中心に押し目買いが入り、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.64%高、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が1.96%高、顧客管理ソフト大手のセールスフォース(@CRM/U)が1.65%高と強含んだ。


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