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2024/05/01 08:52

米国株大引け概況(詳報): FOMC控え反落、金利上昇が逆風 無料記事

 4月30日のNY株式市場は、幅広く売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比570.17ドル(1.49%)安の3万7815.92ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が325.26ポイント(2.04%)安の1万5657.82ポイントとそろって反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も反落し、80.48ポイント(1.57%)安の5035.69ポイントで引けている。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を翌日に控えるなか、利下げの後ずれ懸念がくすぶる状態。この日発表された第1四半期の雇用コスト指数は前期比1.2%上昇し、市場予想(↑約1.0%)を上回った。賃金の上昇圧力が強まるなかで米国債が売られ、2年債利回りが5.04%(↑0.06ポイント)、10年債利回りが4.68%(↑0.07ポイント)に上昇したことが相場の逆風となっている。主要3指数は4月を軒並みマイナスで終え、上昇記録が5カ月で止まった形だ(月間下落率はダウが約5%、ナスダックが約4.4%、S&P500が約4.2%)。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。大型ハイテク株を含む一般消費財や情報技術のほか、景気動向に敏感なエネルギー、素材などのセクターが幅広く売られた。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.55%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.29%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.21%安、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が2.87%安、インテル(@INTC/U)が2.84%安と値を下げている。このほか、石油大手のシェブロン(@CVX/U)が3.04%安、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が4.71%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が4.35%安と売られた。
 他の個別動向では、医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が5.96%上昇。肥満症治療薬の好調が確認され、通期ガイダンスを上方修正したことで逆行高となった。


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