詳細
検索 (期間指定)
期間

2024/10/02 08:59

米国株大引け概況(詳報): 反落、中東情勢の緊迫化を嫌気 無料記事

 1日のNY株式市場は、中東情勢の緊迫化が嫌気されるなかで売られる展開。主要指標のダウ平均は前日比173.18ドル(0.41%)安の4万2156.97ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が278.81ポイント(1.53%)安の1万7910.36ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、53.73ポイント(0.93%)安の5708.75ポイントと反落で引けている。
 第4四半期を軟調にスタートした形。「イランがイスラエルに対する攻撃を準備中」との報道が嫌気され、大型ハイテク株を中心にリスクオフの流れとなった(その後、ミサイルが発射されたが概ね失敗)。リスク回避で米国債が買われ、10年債利回りが3.73%(↓0.05ポイント)と下げる一方、原油(↑2%超)や金(↑1%超)の先物が買われている。また、中東情勢の緊迫化のほか、東海岸・メキシコ湾岸での港湾ストライキ、9月ISM製造業景況指数の低迷――なども懸念材料として挙げる向きがあった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。大型ハイテク株を含む情報技術(↓2%超)の下げが目立ったほか、金融、ヘルスケアなどが幅広く軟調だった。特に大型ハイテク株の売りが目立ち、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.91%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.23%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.66%安と売り込まれている(SOX指数は2.86%安)。
 一方、エネルギー(↑2%超)や公益、コミュニケーションの3業種は逆行高。原油高で石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が2.31%高、コノコフィリップス(@COP/U)が3.88%高と値を上げた。防衛関連も買われ、RTX コーポレーション(@RTX/U)とロッキード・マーチン(@LMT/U)がそれぞれが2.67%、3.64%ずつ上昇している。中国ADRにも改めて買いが入り、EC大手のアリババ(@BABA/U)とJDドット・コム(@JD/U)がそれぞれ6.24%、7.33%ずつ急伸した。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース