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2024/07/12 08:56

米国株大引け概況(詳報): ダウ小幅続伸、ナスダックは2%安 無料記事

 11日のNY株式市場は、大型ハイテク株から資金流出し、中小型株に資金が移動する流れ。主要指標のダウ平均が前日比32.39ドル(0.08%)高の3万9753.75ドルと小幅続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は364.04ポイント(1.95%)安の1万8283.41ポイントと急反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、49.37ポイント(0.88%)安の5584.54ポイントと反落で終了。一方、小型株を代表するラッセル2000指数は買われ、73.28ポイント(3.57%)高の2125.04ポイントと急伸した。
 この日は大型株や半導体株を除いた幅広い銘柄が上昇した。きっかけは、インフレの鈍化傾向が確認されたこと。この日発表された6月の消費者物価指数(CPI)は前月比で0.1%低下し(市場予想:↑約0.1%)、前年同月比の上昇率も3.0%(市場予想:3.1%)と前月の3.3%から減速した。市場では9月の利下げ期待が上昇している。米国債は買われ、長期金利を代表する10年債利回りは4.21%(↓0.07ポイント)に低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇した。REITや公益のほか、景気動向に敏感な素材や資本財、エネルギーなどが買われている。高金利が逆風となっていた銘柄群が買われ、住宅建設大手のDRホートン(@DHI/U)とレナー(@LEN/U)がそれぞれ7.26%、6.94%ずつ急伸したほか、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が2.79%高、太陽光発電向けマイクロインバーターのエンフェーズ・エナジー(@ENPH/U)が4.62%高と値を上げた。
 一方、大型ハイテク株を含む情報技術(↓2%超)、コミュニケーション(↓2%超)、一般消費財(↓1%超)など4業種は下落。これまで相場をけん引してきた銘柄が利益確定売りに押され、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.57%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.32%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.48%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が4.11%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.37%安と売り込まれている。また、「ロボタクシー計画の発表を延期する」と報じられたため、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が8.44%安と急落した。


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