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2024/08/14 08:53

米国株大引け概況(詳報): 上昇、7月PPIの下振れで金利が低下 無料記事

 13日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比408.63ドル(1.04%)高の3万9765.64ドルと反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が407.00ポイント(2.43%)高の1万7187.61ポイントと4日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、90.04ポイント(1.68%)高の5434.43ポイントと4日続伸で終了。8月1日(雇用統計の下振れで売りが膨らんだ8月2日の前日)以降で初めて5400ポイント台を回復している。
 インフレ統計の下振れが追い風。この日発表された7月の生産者物価指数(PPI)は前月比↑0.1%(市場予想:↑約0.2%)、前年同月比↑2.2%(市場予想:↑約2.3%)という結果で、インフレ減速基調の継続を示す内容だった(コア指数も下振れ)。米金融当局が利下げに動きやすくなるもので、2年債利回りが3.93%(↓0.09ポイント)、10年債利回りが3.84%(↓0.06ポイント)と低下している。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)も18.12(↓2.59)と下げ基調を続けた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み上昇(エネルギーのみ下落)。大型ハイテク株を含む情報技術(↑約3%)、一般消費財(↑2%超)、コミュニケーション(↑1%超)の上げが目立った。特に半導体銘柄の上げが大きく、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.53%高、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が5.07%高、モバイル向け半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が4.04%高、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が3.99%高と値を上げている(SOX指数は4.18%高)。大型テック株も堅調で、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.77%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.72%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.24%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.06%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が2.44%高と買われた。
 他の個別動向では、コーヒーチェーン大手のスターバックス(@SBUX/U)が24.50%高と急騰。最高経営責任者(CEO)の交代を発表し、外食大手チポトレ・メキシカン・グリル(@CMG/U)のCEOを務めていたブライアン・ニコル氏を引き抜いたことが好感されている(チポトレは7.50%安)。


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