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2024/04/09 08:51

米国株大引け概況(詳報): ほぼ横ばい、インフレ指標発表を控えて様子見 無料記事

 週明け8日のNY株式市場は、先週末終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前営業日比11.24ドル(0.03%)安の3万8892.80ドルと小反落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が5.44ポイント(0.03%)高の1万6253.96ポイントと小幅に続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、1.95ポイント(0.04%)安の5202.39ポイントと小反落で引けている。
 主要なインフレ統計の発表を前に、様子見ムードが広がる状態。今週は10日に3月消費者物価指数(CPI)、11日に3月生産者物価指数(PPI)の発表を控えている。先週末に発表された雇用統計など、米景気の底堅さで利下げ観測がやや後退するなか、米国債は下落。長期金利を代表する10年債利回りは4.42%(↑0.02ポイント)と上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落。エネルギーやヘルスケア、情報技術などのセクターが弱含んだ。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が0.68%安、油田サービス大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が1.80%安、製薬大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が0.88%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.67%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.99%安と値を下げている。
 一方、一般消費財や公益、金融などの5業種は強含み。「ロボタクシーを8月8日に発表する」と明らかにした電気自動車大手テスラ(@TSLA/U)が4.90%高と急反発したほか、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が1.17%高、発電設備大手のGEベルノバ(@GEV/U)が5.92%高、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.06%高と値を上げている。今週末の決算発表を控える金融大手もやや買われ、JPモルガン・チェース(@JPM/U)とウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)がそれぞれ0.52%、0.68%ずつ上昇した。


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