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2024/10/31 09:08

米国株大引け概況(詳報): 下落、半導体銘柄の下げが目立つ 無料記事

 30日のNY株式市場は、半導体株を中心に売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比91.51ドル(0.22%)安の4万2141.54ドルと続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が104.82ポイント(0.56%)安の1万8607.93ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、19.25ポイント(0.33%)安の5813.67ポイントと反落で引けている。
 ビッグテック企業の決算発表が今後相次ぐことを控え、中盤からやや様子見ムードが強まる流れ。ネット検索大手アルファベット(@GOOGL/U)が好決算だったものの、その他の企業業績に対する株価の反応はあまり良くない。また、来週11月5日の大統領選を前に、不透明感も高まっている。10月のADP雇用統計など米経済指標が底堅いなか、米国債は売られ、2年債利回りが4.18%(↑0.08ポイント)、10年債利回りが4.30%(↑0.05ポイント)に上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が下落。大型ハイテク株を含む情報技術が売られたほか、生活必需品や公益などのセクターが弱含んだ。ガイダンスの下振れで半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が10.62%安と急落したほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.36%安、モバイル半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が4.76%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.79%安、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が2.54%安と売り込まれている。また、ガイダンスの下振れでモバイル向けアナログ半導体大手のクォルボ(@QRVO/U)が27.31%安と急落し、スカイワークス(@SWKS/U)も8.21%安と売られた。
 一方、コミュニケーションや金融、素材など6業種は上昇。前述したアルファベットが2.92%高と買われたほか、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.00%高、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が2.94%高、建築資材大手のバルカン・マテリアルズ(@VMC/U)が6.43%高と値を上げている。
 このほか、他の個別動向では、サーバー大手のスーパー・マイクロ・コンピューター(@SMCI/U)が32.68%安と急落。監査法人の辞任で、ガバナンスや透明性に対する懸念が強まった。一方、競合するデル・テクノロジーズ(@DELL/U)やヒューレット・パッカード・エンタープライズ(@HPE/U)はそれぞれ6.39%、2.37%ずつ上昇している。


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