4日のNY株式市場は、大型ハイテク銘柄を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって3日続伸し、それぞれ前日比367.63ドル（1.34％）高の2万7847.66ドル、430.21ポイント（3.86％）高の1万1590.78ポイントで取引を終えた。
　開票が続く米大統領・議会選挙を巡り、大統領選の結果にかかわらず連邦議会で「上院は共和党、下院は民主党が多数派」という現状が維持される可能性が高まってきたことが買い安心感を誘った。「ねじれ議会」による膠着状態が続くことにより、バイデン氏が大統領になったとしても民主党主導の政策転換や規制強化は難しいとの見方が強まった格好だ。
　大型ハイテク銘柄の中では、フェイスブック(@FB/U)が8.32％高と急伸したのをはじめ、アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が6.32％高、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が6.09％高、マイクロソフト(@MSFT/U)が4.83％高と値を上げた。
　ヘルスケアセクターも高い。イーライリリー(@LLY/U)が13.44％高、ユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が10.33％高、メルク(@MRK/U)が4.81％高、アムジェン(@AMGN/U)が4.67％高と買われている。
　一方、大統領と議会の上下両院を民主党が制する事態が遠のいたことから、大型の財政出動で恩恵を受ける資本財や素材セクターは売られた。建設・産業機器レンタル大手のユナイテッド レンタルズ(@URI/U)が11.05％安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が8.73％安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が7.43％安、素材化学大手のダウ(@DOW/U)が4.67％安に沈んだ。
　他の個別動向では、医薬品大手のバイオジェン(@BIIB/U)が43.97％高と暴騰。開発中のアルツハイマー病治療薬について、米食品医薬品局(FDA)がまとめた報告書で有効性を認めたことが刺激材料だ。


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