25日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均は前日比81.20ドル（0.20％）高の3万9935.07ドルと小反発する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が160.69ポイント（0.93％）安の1万7181.72ポイントと3日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、27.91ポイント（0.51％）安の5399.22ポイントと3日続落で終了している。一方、小型株を代表するラッセル2000指数は、27.61ポイント（1.26％）高の2222.98ポイントと反発して引けた。
　ハイテク関連への売りが続く一方、小型株や景気敏感株が強含む流れ。ただ、このところ下落基調が続いていただけに、押し目買いでナスダック総合指数が一時1％余り上昇する場面もあった（中盤から再び下落）。主要経済指標は底堅い。この日発表された第2四半期（4〜6月）GDP成長率は上振れ、週間の新規失業保険申請件数が市場予想より低い水準にとどまっている。長期債は買われ、10年債利回りが4.24％（↓0.04ポイント）に低下した。市場心理を示すVIX指数（恐怖指数）は18.46（↑0.42）と高止まりした。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。大型ハイテク株を含むコミュニケーション（↓2％弱）、情報技術（↓1％超）、一般消費財などが売られた。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.45％安、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が4.36％安、モバイル向け半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が3.14％安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.99％安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.70％安、製薬大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が4.50％安と値を下げている。
　一方、景気動向に敏感なエネルギーや資本財など4業種は上昇。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が2.10％高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.38％高と値を上げた。
　決算発表銘柄への反応はまちまち。重工業大手のハネウェル・インターナショナル(@HON/U)が5.24％安、自動車大手のフォード・モーター(@F/U)が18.36％安と売り込まれる一方、IT大手のIBM(@IBM/U)が4.33％高、ITサービス管理（ITSM）大手のサービスナウ(@NOW/U)が13.40％高と値を上げている。


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