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2024/08/09 08:54

米国株大引け概況(詳報): 急反発、労働市場巡る懸念がやや後退 無料記事

 8日のNY株式市場は、幅広く買い戻される展開。主要指標のダウ平均は前日比683.04ドル(1.76%)高の3万9446.49ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が464.21ポイント(2.87%)高の1万6660.02ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、119.81ポイント(2.30%)高の5319.31ポイントとそろって反発で引けている。
 新たな統計データで、景気後退への過度な懸念が後退する流れ。この日発表された週間の新規失業保険申請件数は23万3000件(前週比↓1万7000件)と市場予想(約24万件)より低い水準で、米労働市場の底堅さを示唆する内容だった。このところ買われていた米国債は売られ、長期金利を代表する10年債利回りは3.99%(↑0.05ポイント)に上昇。高止まりしていたVIX指数(恐怖指数)は23.79(↓4.06ポイント)に下がっている。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。大型ハイテク株を含む情報技術、コミュニケーション、一般消費財のほか、エネルギーや資本財、ヘルスケアなどのセクターが幅広く買われた。半導体関連に買い戻しが入り、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.13%高、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が6.95%高、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)が6.75%高と値を上げている(SOX指数は6.86%高)。大型ハイテク株も総じて堅調。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が4.24%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.69%高と買われた。
 他の個別銘柄では、製薬大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が9.48%高と急伸。減量薬の販売好調で最新決算が大きく上振れ、通期ガイダンスを引き上げたことが好感されている。





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