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2024/06/10 08:54

米国株大引け概況(詳報): 小幅安、5月雇用統計で利下げ期待が後退 無料記事

 先週末7日のNY株式市場は、利下げ期待の後退でやや弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比87.18ドル(0.22%)安の3万8798.99ドルと小反落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が39.99ポイント(0.23%)安の1万7133.13ポイントと小幅続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、5.97ポイント(0.11%)安の5346.99ポイントと小幅続落で引けている。
 5月の雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比27万2000人増(市場予想:約18万人)と上振れ、平均時給の伸びも市場予想を上回るなか、早期の利下げ期待が後退したことが逆風。米国債は売られ、長期金利を代表する10年債利回りは4.43%(↑0.14ポイント)に急上昇している(ただ、金利が急上昇したわりには、あまり株式を売り込む動きもみられていない)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。公益や素材、コミュニケーションなどのセクターが売られた。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.71%安、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.07%安、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が3.86%安、種子・農薬大手のコルテバ(@CTVA/U)が3.68%安、産金大手のニューモント(@NEM/U)が5.04%安と値を下げている。
 一方、金融や情報技術など4業種は強含み。週明けに開発者会議「WWDC」の開幕を控えたIT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.24%高、業務用ソフト・クラウド大手のオラクル(@ORCL/U)が1.96%高、金融大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が1.54%高、製薬大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が1.52%高と値を上げている。


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