詳細
検索 (期間指定)
期間

2024/05/23 08:59

米国株大引け概況(詳報): 反落、FOMC議事要旨でやや弱含み 無料記事

 22日のNY株式市場は、総じてやや弱含む展開。主要指標のダウ平均が前日比201.95ドル(0.51%)安の3万9671.04ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が31.09ポイント(0.18%)安の1万6801.54ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、14.40ポイント(0.27%)安の5307.01ポイントと反落で引けている。
 5月初の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨には、それほど驚くような内容は記されていなかったが、ここ数カ月、インフレ率の低下に向けた進展がみられなかったことが指摘された。政策金利が高水準で長期に維持される懸念がくすぶるなか、やや弱含む流れ。今週これまでの相場と同じく、22日引け後に予定されているGPU大手エヌビディア(@NVDA/U)の決算発表を控え、市場では様子見ムードもあった(好決算でエヌビディアは引け後5%超の上昇)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。公益のほか、景気動向に敏感なエネルギー、素材などのセクターが値を下げた。原油先物の下落で石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が2.01%安、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が5.69%安、産金大手のニューモント(@NEM/U)が3.75%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.48%安と売られている。期待外れの決算で小売大手のターゲット(@TGT/U)も8.03%安と急落した。
 一方、ヘルスケアや資本財、情報技術の3業種は小幅に上昇。製薬大手のファイザー(@PFE/U)が3.64%高、鉄道大手のCSX(@CSX/U)が2.84%高、決算上振れのアナログ半導体大手アナログ・デバイセズ(@ADI/U)が10.86%高と買われた。また、太陽光発電システム大手のファースト・ソーラー(@FSLR/U)が18.69%高と大幅続伸。AIデータセンターの電力需要増や対中関税の導入などがプラス材料視されている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース