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2020/02/19 08:42

大引け概況(詳報): ダウ3日続落、新型肺炎による景気悪化を懸念 無料記事

 週明け18日のNY株式市場は、新型肺炎による経済へのマイナス影響が警戒されるなかで軟調な展開。主要指標のダウ平均は、前営業日比165.89ドル(0.56%)安の29232.19ドルと3日続落で取引を終えた。ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数も上値が重く、1.57ポイント(0.02%)高の9732.74ポイントで引けている。
 新型肺炎の影響で、IT端末大手のアップル(@AAPL/U)が「1〜3月期売上高ガイダンスを達成できない」と発表したことが悪材料。工場の操業再開ペースが想定以下にとどまっていること、中国需要が低迷していることが懸念された。中国向け売上比率の高い銘柄が売られ、アップルが1.83%安、半導体大手のインテル(@INTC/U)が1.68%安、モバイル向け半導体のクアルコム(@QCOM/U)が1.75%安と値を下げている。また、中国通信機器大手のファーウェイに絡む半導体設備の使用制限観測が浮上するなか、アプライド マテリアルズ(@AMAT/U)とラムリサーチ(@LRCX/U)もそれぞれ2.53%、4.11%ずつ下落した。
 エネルギーや資源、資本財など景気循環セクターも安い。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.27%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が1.80%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.02%安と売られている。
 金融セクターも軟調。長期債利回りの低下に伴う利ザヤの縮小が警戒され、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.32%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.66%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が2.55%安と値を下げた。
 一方、大型IT銘柄は堅調。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.01%高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が1.69%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.97%高と値を上げた。このほか、先週末に好決算を発表したGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.34%高、同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が2.86%高と買われている。
 金鉱株も高い。NY金価格が7年ぶりに1600ドル台に上昇するなか、バリック ゴールド(@GOLD/U)が4.36%高、ニューモント・ゴールドコープ(@NEM/U)が3.43%高と値を上げた。


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