祝日明けだった先週末5日のNY株式市場は、大型ハイテク株を中心に買いが続く展開。主要指標のダウ平均は前日比67.87ドル（0.17％）高の3万9375.87ドルと反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が164.46ポイント（0.90％）高の18352.76ポイントと4日続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、30.17ポイント（0.54％）高の5567.19ポイントと4日続伸で終了。祝日前に続き、ナスダックとS&P500はともに最高値を切り上げている。
　引き続き、早期の利下げ期待が追い風となった。この日発表された6月の非農業部門雇用者数は前月比20万6000人増（市場予想：約19万人増）とやや上振れたが、過去2カ月分を下方修正したほか、6月失業率も4.1％に上昇した。これを受けて、市場では9月利下げの可能性がさらに上昇し、長期金利を代表する10年債利回りは4.27％（↓0.08ポイント）に低下している。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。なかでも大型ハイテク株を含むコミュニケーション、一般消費財のほか、ディフェンシブな生活必需品、ヘルスケアなどのセクターが買われた。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が5.87％高と急伸し、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.44％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.08％高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.16％高と値を上げている。また、小売大手のウォルマート(@WMT/U)や会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)もそれぞれ2.64％、2.67％ずつ上昇した。
　一方、景気動向に敏感なエネルギーや資本財など3業種は下落。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が1.53％安、コノコフィリップス(@COP/U)が1.93％安、航空部品大手のゼネラル・エレクトリック(GEエアロスペース、@GE/U)が1.53％安と値を下げた。


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