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2024/03/05 08:53

米国株大引け概況(詳報): 小反落、利益確定売りが優勢 無料記事

 週明け4日のNY株式市場は、利益確定売りにやや押される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比97.55ドル(0.25%)安の3万8989.83ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が67.43ポイント(0.41%)安の1万6207.51ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、6.13ポイント(0.12%)安の5130.95ポイントと小反落で引けている。
 先週末にナスダックとS&P500指数が最高値を更新したもののの、週明けはその勢いが続かなかった。主要経済指標の発表(5日の2月ISM非製造業景況観指数、8日の2月雇用統計)、パウエルFRB議長の議会証言(6日、7日)を控え、やや様子見ムードがくすぶっている。金利上昇は逆風。米国債が売られ、2年債利回りが4.60%(↑0.07ポイント)、10年債利回りが4.21%(↑0.03ポイント)と上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち4業種が下落。なかでもエネルギーのほか、大型ハイテク株を含むコミュニケーション、一般消費財が1%余りの下落を余儀なくされた。一部の大型ハイテク株に売りが目立ち、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.81%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が0.82%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が7.16%安と値下がりしている。テスラに関しては、2月の中国販売台数が前年同月比19%減と低迷したことが嫌気された。
 一方、公益や素材など7業種は上昇。電力大手のドミニオン・エナジー(@D/U)が4.26%高、産金大手のニューモント(@NEM/U)が4.82%高、素材化学大手のダウ(@DOW/U)が2.24%高と買われた。情報技術セクターはまちまち。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.54%安と売られる半面、半導体関連には買いが続き、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.60%高、半導体大手のインテル(@INTC/U)が4.08%高と値を上げている。


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