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2024/05/31 08:57

米国株大引け概況(詳報): 続落、セールスフォース急落でテック株安い 無料記事

 30日のNY株式市場は、これまでの上昇相場をけん引してきた一部ハイテク株が売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比330.06ドル(0.86%)安の3万8111.48ドルと3日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が183.50ポイント(1.08%)安の1万6737.08ポイントと続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、31.47ポイント(0.60%)安の5235.48ポイントと続落している。一方、小型株を代表するラッセル2000指数は、20.41ポイント(1.00%)高の2056.60ポイントと3日ぶりに反発した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、情報技術(↓2%超)、コミュニケーション(↓1%超)の2業種のみ下落。公益や素材、資本財など10業種が上昇する一方、大型ハイテク株の一角が売られて主要指数の重荷となった。期待外れのガイダンスを発表したクラウド型顧客管理(CRM)ソフトウエア大手のセールスフォース(@CRM/U)が19.74%安と急落したことで、他のIT銘柄に売りが広がる流れ。「中東向け出荷が米政府に足止めされている」と報じられたGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.77%安と売られたほか、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.38%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.17%安と値を下げた。このほか、サービスナウ(@NOW/U)が12.01%安、インテュイット(@INTU/U)が5.90%安、アドビ(@ADBE/U)が6.64%安と売り込まれている。
 ハイテク株以外は底堅い。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.97%高、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が1.09%高、物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス(@UPS/U)が1.82%高と強含んだ。
 米景気動向への懸念で金利の上昇圧力は後退。週間の新規失業保険申請件数が増加したほか、第1四半期GDP成長率の下方修正などを受け、長期金利を代表する10年債利回りは4.55%(↓0.06ポイント)に低下した。


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