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2020/01/09 11:04

年初から5営業日の累計騰落率がプラスに、相場好調のシグナルか 無料記事

 8日のNY株式市場が反発したことで、年初来5営業日(2日、3日、6日、7日、8日)でS&P500指数の累計騰落率が約0.7%のプラスになった。古くからウォール街に伝わる「風向計」が上向いたことで、「2020年の相場も好調に推移しそう」との見方が浮上している。米国株式市場の季節性・周期性を記載した「Stock Trader s Almanac(株式トレーダー年鑑)」を引用してCNBCが8日伝えたところによると、1951年以降の統計では、年初から5営業日の累計騰落率がプラスの場合、82%の確率でS&P500指数の年間騰落率がプラスになるためだ(これらの年の年間平均上昇率は13.6%)。
 もっとも、中東の地政学リスクが高まるなか、この5営業日は不安定な値動きが続いていたため、「ジェットコースター」のように乱高下する年になることを示唆したと受け止めることもできる。市場関係者の間では、米大統領選や米中通商協議などが引き続き、市場の不安定要因になるとの見方が出ている。
 また、1月の騰落率を「年間騰落率の先行指標」とみる意見もある。「Stock Trader s Almanac」によると、大きく外れたのは1950年以降で9回。約75%の確率で1月と年間の騰落率に相関性があったという(比較的値動きが平坦だった年を除外した場合、1月と年間の騰落率に相関性がある確率は約87%に上る)。


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