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2024/11/12 08:58

米国株大引け概況(詳報): 続伸、「トランプトレード」が続く 無料記事

 週明け11日のNY株式市場は、先週の楽観を引き継ぐ展開。主要指標のダウ平均が前営業日比304.14ドル(0.69%)高の4万4293.13ドルと続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が11.98ポイント(0.06%)高の1万9298.76ポイントと小幅ながら5日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、5.81ポイント(0.10%)高の6001.35ポイントと5日続伸し、初めて「6000ポイント」の大台に乗せている。主要3指数は軒並み最高値を切り上げた。また、この日は小型株を代表するラッセル2000指数が1.47%高の2434.98ポイントと上昇している。
 先週好調だった「トランプトレード」が週明けも続いた格好。トランプ新政権や議会のもとで、各方面での規制緩和などマーケットフレンドリーな政策が続くと期待されている。なお、この日は「ベテランズ・デー」で債券市場が休場だっため、金利動向は確認できない状態だった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇。一般消費財、金融、資本財、コミュニケーションなどのセクターが買われた。先週に買いが集まった電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が8.96%高と大幅続伸したほか、トランプ氏の勝利後に買われていた金融セクターの上げが目立つ。ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.60%高、モルガン・スタンレー(@MS/U)が3.08%高、ブラックストーン(@BX/U)が3.21%高と値を上げた。また、ビットコインが急騰するなか、米国仮想通貨取引所大手のコインベース(@COIN/U)が19.76%高、マイニングを手掛けるMARAホールディングス(@MARA/U)が29.92%高と急伸している。
 一方、情報技術やヘルスケア、生活必需品など5業種は下落。大型ハイテク株の軟調さが続くなか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.60%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.07%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.20%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.05%安と値を下げた。「米商務省がTSMCに対し、中国顧客への先端半導体の出荷を止めるよう命じた」と報じられたことなどを受け、半導体関連の下げが目立つ(SOX指数は2.54%安)。


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