先週末21日のNY株式市場は、前日終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比15.57ドル（0.04％）高の3万9150.33ドルと小幅続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が32.23ポイント（0.18％）安の1万7689.36ポイントと小幅続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、8.55ポイント（0.16％）安の5464.62ポイントと小幅続落で引けている。
　オプション取引の決済期日が重なる「クアドラプルウィッチング」ということで出来高が平均以上に増えたものの、相対的に安定した値動きだった。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が連日で売られたものの、その他の一部大型ハイテク株が買われている。米景況観は底堅い。この日発表されたS&Pグローバルの6月・米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は54.6（市場予想：約53.5）と前月から0.1ポイント上向いた。米国債の値動きは小さく、長期金利を代表する10年債利回りは4.26％と横ばいで終えいてる。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇。大型ハイテク株を含む一般消費財、コミュニケーションのほか、ヘルスケアや素材などのセクターが買われた。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.60％高、ファストフード大手のマクドナルド(@MCD/U)が2.20％高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.44％高、バイオ医薬品大手のギリアド・サイエンシズ(@GILD/U)が3.18％高と値を上げている。
　一方、情報技術やエネルギー、公益など5業種は下落。特に半導体関連の下げが連日で大きい。前述したエヌビディア(@NVDA/U)が3.22％安と売られたほか、通信半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が4.38％安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が3.23％安と値を下げている（SOX指数は1.27％安）。


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