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2023/11/16 08:54

米国株大引け概況(詳報): 小幅続伸、10月PPIも下振れ 無料記事

 15日のNY株式市場は、ディスインフレを示す経済統計を受け、前日に急伸した流れを小幅ながら継ぐ展開。主要指標のダウ平均が前日比163.51ドル(0.47%)高の3万4991.21ドルと4日続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が9.46ポイント(0.07%)高の1万4103.84ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、7.18ポイント(0.16%)高の4502.88ポイントと続伸して引けている。
 朝方発表された卸売物価指数(PPI)は前月比で0.5%低下し(市場予想:約↑0.1%)、月間ベースで2020年4月以来で最大の下落幅を記録。前日の消費者物価指数(CPI)が下振れたことと合わせ、インフレの減速基調が続いていることを裏付ける内容だった。一方、10月の小売売上高が前月比0.1%減とはいえ、市場予想(約0.3%減)ほど落ち込まず、消費の底堅さも示唆した。こうした中、前日に急低下していた10年債利回りは4.53%(↑0.08ポイント)とやや戻している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇(上昇率は全て1%未満)。生活必需品やコミュニケーション、素材、金融などが買われた。決算の上振れで小売大手のターゲット(@TGT/U)が17.75%高と急騰したことで小売全般が強含んだほか、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が3.14%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.96%高、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.36%高と値を上げている。
 一方、エネルギーや公益、情報技術などは下落。大型ハイテク株の一角が弱含み、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.55%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.78%安、業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が1.76%安と値を下げた。


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